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川崎河川漁業協同組合 中原地区公式サイト

ボラinformation

ボラについて


基本的には海水魚であるが、幼魚のうちはしばしば大群を成して淡水域に遡上する事がある。
水質の汚染にも強く、都市部の港湾や川にも多く生息する。
体長が同じくらいの個体同士で大小の群れを作り、水面近くを泳ぎ回る。
釣りの際の撒き餌に群がるなど人間の近くにもやって来るが、泳ぎは敏捷で、手やタモ網で捕えるのは困難である。
また、海面上にジャンプし、時に体長の2-3倍ほどの高さまで跳びあがる。
跳びあがる理由は周囲の物の動きや音に驚いたり、水中の酸素欠乏やジャンプの衝撃で寄生虫を落とすためなど諸説あるが、まだ解明には至っていない。
その際、人に衝突することも見られ、成魚の場合には時に釣り人やサーファーなどを負傷させたりもする、他にも競艇場でボートを操縦中の競艇選手を直撃し失神させた事例がある。
食性は雑食性で、水底に積もったデトリタスや付着藻類を主な餌とする。
水底で摂食する際は細かい歯の生えた上顎を箒のように、平らな下顎をちりとりのように使い、餌を砂泥ごと口の中にかき集める。
石や岩の表面で藻類などを削り取って摂食すると、藻類が削られた跡がアユの食み跡のように残る。
ただしアユの食み跡は口の左右どちらか片方を使うためヤナギの葉のような形であるが、
ボラ類の食み跡は伸ばした上顎全体を使うので、数学記号の∈のような左右対称の形をしている。
これは水族館などでも水槽のガラス面掃除の直前などに観察できることがある。
餌を砂泥ごと食べる食性に適応して、ボラの胃の幽門部は丈夫な筋肉層が発達し、砂泥まじりの餌をうまく消化する。
天敵は人間の他にもイルカ、ダツやスズキ、大型アジ類などの肉食魚、サギ類やカワセミ、アジサシ、ミサゴ、トビなどの魚食性の水鳥がいる。
10月-1月の産卵期には外洋へ出て南方へ回遊するが、外洋での回遊の詳細や産卵域、産卵の詳細など未解明の点も多い。
卵は直径1mmほどの分離浮性卵で、他の魚に比べて脂肪分が多く、海中に浮遊しながら発生する。
卵は数日のうちに孵化し、稚魚は沿岸域にやってくる。
その食性から汚染した水域で採れるものは臭みが強いが、臭みは血によるものが多いため、
伊勢志摩地方では釣り上げてすぐに首を折り、海水に浸して完全に血を抜き臭みの大部分を消した上で食用とする。
水質の良い水域のものや外洋の回遊個体は臭みが少なく、特に冬に脂瞼の回りに脂肪が付き白濁した状態になる
「寒ボラ」は美味とされる。身は歯ごたえのある白身で、血合が鮮やかな赤色をしている。刺身、洗い、味噌汁、
唐揚げなど様々な料理で食べられる。刺身などの際は鱗と皮膚が厚く丈夫なので剥ぎ取った方がよい。
臭みを消すには酢味噌や柚子胡椒が用いられる。
身だけではなく、厚い筋肉が発達した幽門も「ボラのへそ」「そろばん玉」などと呼ばれ、ニワトリの砂嚢(砂肝、スナズリ)を
柔らかくしたような歯ごたえで珍重される。よく水洗いした上で塩焼きや味噌汁などで食べられる。
1匹から1つしか取れないため、これだけが流通することはまずない。
また、メスの卵巣を塩漬けし乾燥させたものがカラスミで、冬季の回遊ルートにあたる西日本各地や台湾、
地中海沿岸など世界各地で作られている。また、ギリシア料理ではボラの卵をタラモサラダに用いる。
よって卵巣を利用する地域では特に大きなメスが珍重される。
関東では、 オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド 出世魚である。
遊泳速度が速い魚なのでその引きは大変強く釣りにおいての好ターゲットである。






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